健康二次被害①~ご高齢の方のリスク因子と対策~
おはようございます!
日本人のヘルスリテラシーを高めることが目的のパーソナルトレーナー、向井ひろみです!
突然ですが、皆さんは「健康二次被害」という言葉はご存じですか?
この言葉は特に定義されているわけではないですが、コロナによる「新しい生活様式」を実践することで中長期的にわたり感染症対策と向き合う中で運動不足から身体的及び精神的な健康を脅かすことを指す言葉です。
スポーツ庁が2020年11月13日にガイドラインを発信したときにこの言葉を初めて耳にしました。
子どもたちは外遊びが思うようにできなかったり行事や部活が中止になることで健全な発育や発達に影響を与えたり
働き世代はリモートワークの推進によって身体活動量が低下し
出歩く機会が減った中高年齢者は生活習慣病等の発症や体力・生活機能の低下(骨や筋肉の衰え、認知症など)をきたすリスクが高まります。
個人的にはコロナ禍は終わりを迎えないのではないかと感じることもあります。
ゼロコロナにならない限り日本の風潮としてはずっとコロナ禍扱いであろうと今の政治や報道の姿勢を見る限り想像できます。
(当記事の趣旨と異なるのでそう思う理由は省略します)
そうなると、コロナの終息を願っている間に自分自身の身体がどんどん望ましくない方向に進んでいきます。
コロナが続くことをある程度受け入れながらも、自分自身の身体は自分で守らなくてはならないのです。
上にも述べた通り、スポーツ庁はその健康二次被害を防ぐためにガイドラインを発信しました。
今日からの記事の内容はスポーツ庁のHPをご覧いただければ詳しく載っているのですが、要点をまとめて何日かに渡りご案内し再度健康二次被害について考えるきっかけとなると幸いです。
今日はご高齢の方向けにお送りしていきます。
スポーツ庁は以下に当てはまる人はコロナ禍により身体活動量が低下している可能性があるとしています。
- 散歩や買い物などで外出することが減った
- 歩くスピードが以前より遅くなった
- 他の人との交流が減った
- 買い物に行けないなどで、バランスのいい食事ができていない
- 他の人に何度も同じことを尋ねるようになった、物忘れがひどくなった
- 以前よりふくらはぎが細くなった
- 家族や友人との接触が減り、会話が減って活舌が悪くなった
- 最近楽しいと感じることがない
これらはここ数か月の比較もそうですが、コロナ禍前の2020年1月以前と比較してみてください。
最近はこれらの状況に慣れてしまっているということもありますが、コロナ禍前と比較してこの傾向があるのであれば健康二次被害は進んでいる可能性があります。
では、実際にどのような対策ができるでしょうか?
スポーツ庁は以下の3つを提唱しています
- 座っている時間を減らす
- 片足立ちやスクワットなどの下肢筋トレ
- 散歩や健康体操など
・・・やっぱり筋トレですね!!!笑
特に下半身の筋トレは立つ、座る、歩くといった移動能力を維持向上させます。
移動能力が向上すれば動くことに対しての負担や抵抗も減り、身体活動量が増えます。
逆に移動能力が低下すれば出歩くことがさらに億劫になり身体活動量が減ります。
つまり下半身の筋トレで好循環になるか悪循環になるかが変わってくるのです。
今運動する機会がない人は1回からでも構いません。
まずは下半身を動かす習慣をつけてみてはいかがですか?
参考ウェブサイト