ヘルスリテラシーを高めよう~自由ヶ丘、川崎のパーソナルトレーナー 向井ひろみ~

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【野球】スワローズ戦考察vol.34(11/25 対オリックスバファローズ)

おはようございます!自由が丘と川崎市多摩区で活動するパーソナルトレーナーの向井ひろみです!

 

スワローズが王手をかけた日本シリーズは第5戦。

全ての試合が好ゲームで、もちろんスワローズに今日優勝を決めてほしいのですがあと何試合か見ていたい、野球が終わってしまうのが寂しいという気持ちもあります。

 

間違いないのは、今日も手に汗握る試合が見たいということです。

 

11/25 ヤクルト 5-6 オリックス

四球を含めミスを逃さず得点する王者ならではのシーソーゲームは大物メジャーリーガの意地と格の違いを見せられスワローズが敗れた。

 

今日の試合はスワローズの得点は四球、オリックスの得点はミスが絡むことが多かった。いや、シリーズを通して締まった試合ではあるとは感じているがそれが故に無駄な四球やミスが得点に絡むシーンが目立ち、それが勝敗に直結している。

 

2回裏のスワローズの攻撃。バファローズ先発の山﨑福也投手は初回は持ち味ののらりくらりと力の抜けた投球で内野安打を1つ打たれるも無失点に抑えていたが2回は先頭のサンタナ選手に四球。確かにサンタナ選手は2試合連続でホームランを打っており怖いが先頭の四球はランナーを溜め大量失点につながることが多く、序盤であればソロホームラン1本打たれるほうが痛くないケースも多い。そして続く中村選手に初球をレフト前に運ばれ、なおもサンタナ選手の激走により0アウト1,3塁のピンチを招く。ここでオスナ選手がまた初球の高めのストレートをしばきサードに強烈な打球を放つ。しかしここはサード宗選手が好捕しダブルプレー。その間に3塁ランナーサンタナ選手が生還し1点先制。四球やミスは失点につながるが、激走は得点をもたらす。オスナ選手の当たりも悪くなくスワローズはやるべきことをして取った1点であった。

 

4回表は先頭の福田選手がライト前で出塁。しかし続く宗選手の初球に盗塁を試みるも失敗。中村捕手の送球も決して良くはなかったということはスタートが悪かったと思う。確かにこのシリーズは両チーム盗塁が決まっておらず、特に劣勢のオリックスはなんとか動いていきたいところだが0アウトであったことを考えると状況的にどうだろうというところでもある。

しかし、宗選手倒れた2アウトから吉田正尚選手と杉本選手の連打でオリックスが同点に。この回無得点だと流れがスワローズになるところを2アウトから主軸で得点したのは大きかった。

 

しかしその裏の4回、先頭の村上選手が左中間に勝ち越しホームランを放つ。確かにカウント2-2から甘めのストレートではあったが先頭バッターでホームランされても1点であることを考えるとランナーを溜めてはいけない場面であることは2回裏と同じである。2回は四球の後でバタついたがこの回はホームランの後しっかり3人で抑えた。ゆえに1点勝ち越したが完全にスワローズペースではなかった。もちろんバファローズにペースを渡さないという意味では打った村上選手はあっぱれ、打たれた山﨑福投手はしゃあないと割り切りが必要だろう。

 

6回表、ここまで5安打無四球1失点と四球を出さないことで粘り最少失点に抑えることができていたスワローズ原樹理投手。1番から始まるこの回は福田選手宗選手と打ち取り2アウト。そして吉田正尚選手をファーストゴロに打ち取ったかと思いきやオスナ選手が送球ミス。タイミングは際どいかもしれないがオスナ選手が原投手が捕るかと思ったのか打球へのチャージが遅れてしまったことに起因する。その後杉本選手に繋がれ、ピッチャー田口投手に代わるがT-岡田選手にタイムリーを打たれ同点に。オスナ選手は好プレーも多いがこの守備は結果として失点に結びついてしまった。

 

7回表は今シリーズ絶好調の石山投手が登板。しかし同じく今シリーズ絶好調の先頭の紅林選手にカウント0-2からレフト前へ運ばれた。フォークが落ち切らずストライクゾーンへ残ってしまったのはカウント0-2からは勿体ない。そして石山投手はバファローズ期待の太田選手など後続にも続かれモヤ選手の不運なヒットもあったが2点を勝ち越された。

 

そして8回表。スワローズは大西投手が登板する。ビハインドでもあり第6戦以降までもつれることを考えると今野投手や大西投手などシリーズ未登板の選手に経験させるのは悪くない選択である。大西投手は杉本選手、T岡田選手と打ち取り2アウト。しかし6番紅林選手にまたもヒットされ2アウト1塁。ここで私が思う今日一番の問題のシーン。続く7番伏見選手の打球は左中間へ抜けダメ押しのタイムリーツーベースとなった。しかし、2アウト1塁で2点ビハインド、守る側としては1点も与えたくない場面なので外野手は基本深く守るはずがレフト青木選手、センター塩見選手が定位置で守っていたため抜かれてしまったのだ。伏見選手は確実性は今一つだがパンチ力はある選手である。故にこの場面定位置で守るメリットより抜かれて1点を失うリスクのほうが高いため深く守る場面である。大舞台でのビハインドの場面、青木選手や塩見選手が平常心を失ってしまったことで失点。もはやこれが第7戦で起こらなかったことを良しと思うしかない。

 

その裏の8回は失点の当事者の2人から始まる。その2人はおそらくもう一度引き締めて打席に立っただろう。制球に苦しむヒギンス投手から連続四球を選ぶ。こ0アウト1,2塁となったところで今シリーズ成績は残ってないが徐々にアジャストしてきた山田選手。結果はこれを読んでくださったいる方はご存じの通り笑。

仮に8回の失点のまま敗れていたら嫌な流れのまま神戸に乗り込むところだった。このホームランでバファローズにもプレッシャーを与えるには十分だろう。同じ負けだがここで追いついたことはちょっと怪しかったスワローズの空気を一変させてくれた、流石はキャプテンであった。

 

そして5-5の同点で迎えた9回表。バファローズはジョーンズ選手を代打に送る。結果はこれを読んでくださっている方はご存じの通り笑。メジャーリーグ時代のジョーンズ選手とマクガフ投手の格の違いは相当なもので、日本でいうと松井秀喜さんに無名投手が対峙してビビるような感じだろうか。マクガフ投手はボールを2つ続けてしまいカウント2-0となる。しかし初戦のように四球を与えてしまうと1番福田選手に回り大量失点のリスクがあるからストライクで勝負せざるを得ないところをやられてしまった。しかし、今日は後続をしっかり押さえ1失点に。第6戦以降も基本クローザー起用だろうが、ジョーンズ選手と対峙する可能性が高い際にどういった起用をされるか非常に興味深い。

 

そして9回裏は先頭西浦選手四球で出塁後代打川端選手。巡り合わせの問題で第5戦にして初出場となるが高めのフォークを捉え大きな放物線がライトへ。仕事中だったが思わず「あ!」と言ってしまった当たりは2001年バファローズ北川選手以来の衝撃の代打サヨナラ日本一決定ホームラン(北川氏は代打サヨナラ満塁リーグ優勝決定ホームラン)かと思いきや直前で失速しライトフライ。後続も倒れ万事休す。

 

第5戦にして初めて試合途中で大勢が決定してしまうゲームになりそうだったがそうはならなかった。どちらが日本一になるにせよ、簡単には終わらなそうな雰囲気がまだまだ漂っている。