【野球】スワローズ戦考察vol.28(11/10,11 対読売ジャイアンツ)
おはようございます!自由が丘と川崎市多摩区で活動するパーソナルトレーナーの向井ひろみです!
いよいよクライマックスシリーズファイナルステージが始まります!
試合前の所感等はこちらに記しております。
hiromi-personaltraining.hatenablog.com
併せてお読みいただけると嬉しいです✨
では、さっそく…
11/10 ヤクルト 4-0 巨人
奥川投手のプロ初完封はCSの大舞台となりスワローズが初戦を制しアドバンテージ含め2勝0敗とした。
今日の勝因は後述の塩見選手やサンタナ選手のプレーもあるが何と言っても奥川投手である。ストレート良し、スライダー良し、フォーク良し、カットボール良しと手がつけられない。ウィーラー選手と吉川選手はタイミングが合っているように見えたかが連打を許さず、そして四球も出さず終始落ち着いて自分のピッチングができていた。
ちょうど1年前、奥川投手は神宮でプロ初登板を果たすが確か2回か3回でカープ打線にノックアウトされるほろ苦デビューとなった。わずか1年でここまで成長するのか。先日ロッテの佐々木朗希投手がファーストステージ開幕投手を務め6回1失点と見事なピッチングをしていたが、この世代は12勝の宮城投手含め恐ろしすぎる。
そしてスワローズの先制点は塩見選手を象徴したプレーであった。1アウト1,3塁で村上選手の放った飛球がショート後方へ。今日の神宮は風が強い。結果的にレフトの守備範囲まで打球が流れショート坂本選手が体勢がを崩して捕球。それを見た塩見選手が迷わずホームへ突入し先制のホームイン。ヒーローインタビューの話だと福地コーチから「体勢が崩れていたら迷わず行け」との指示があったとのこと。無理なホーム突入が多く「壊れた信号機」と揶揄されたこともあった福地コーチだが(今年はそうでもないかな)、その信号機は今回は好走塁へのシグナルとなった。
また、塩見選手がツーベースで出塁した後の青木選手の打席はまさに状況判断ができている打席であった。2球続けてボールと山口投手が浮き足立っていると見るや3球目はセーフティで揺さぶり、追い込まれると見るや高く弾むゴロを打とうとするかのようなバッティングで塩見選手を三塁に進めた。
四番村上選手まで無駄なアウトは1つもなく山口投手に落ち着く間を与えなかったことが5番サンタナ選手への初球甘いボールへとつながり、サンタナ選手が見事一振りで仕留め一気に3点を先制した。
7回にはビックリ箱西浦選手が先頭でツーベースを放った後見事奥川投手がバントを決めた。この場面、高津監督と奥川投手が入念な打ち合わせをしていた。また、奥川投手は過去にバスターを決めたことがあり、この場面もカウント2-0からバスターの素振りを見せた。ここまで布石があるとファーストウィーラー選手もチャージが難しい。そしてカウント3-0からバント成功。指示や準備あるとはいえ、打席でここまでのパフォーマンスが出せるのも奥川投手の可能性が底知れないことが伺えた。
その後は塩見選手が貴重な追加点となるツーベースを放ち4-0となった。
そしてそのまま奥川投手が力投しゲームセット。
明日は高橋投手と菅野投手の投げ合い。
スワローズは初戦に勝利したことで明日の試合に少し気楽に臨めるようになっただけでなく、リリーフを使わなかったことで総力戦をすることもできるようになった。
11/11 ヤクルト 5-0 巨人
左のエース高橋投手と1番塩見選手の活躍という、何となく昨日と似たヒーローの組み合わせでスワローズが連勝した。
スワローズ先発の高橋奎二投手は初回からある意味印象的なピッチング。先頭の松原選手をストレートとスライダーで全球空振りを奪い三振とリズムに乗って行くと思いきや続く廣岡選手にはスライダーを打たれツーベース。ちなみに今日高橋投手はストレートは一切安打されていない。
そしてここから高橋投手のストレートが暴れまくる。変化球はこの回全く決まらず、ストレートは全くキャッチャーの構えたところに行かない笑。しかし高橋投手はそれでもストレートで抑えられるのが持ち味であり今日のストレートの威力はジャイアンツ打線が分かっていても打てないほどであった。インコースもえぐるので恐怖感もあったと思われる。坂本選手とウィーラー選手に四球を与えピンチを招くが丸選手と中島選手を三振にとりピンチを脱出。これ変化球決まり出したら無双するなという初回のピッチングであった。
一方ジャイアンツ先発の菅野投手は相変わらずの安定した立ち上がり。しかし、2回は村上選手にレフト前に運ばれるとサンタナ選手に四球。やはり中4日だと無双とまではいかないか。結果この回は西浦選手の犠牲フライで1点先制。
その後は5回まで両チーム無得点。しかし、高橋投手が3回にピンチを招きながらもストレートでねじ伏せることができている一方菅野投手は要所のピッチングは流石だがいつものスワローズ戦のようなつけ入る隙のないピッチングというわけではなかった。
そして1-0とスワローズリードで迎えた6回裏。先頭の村上選手が放った打球は左中間へ。その打球をレフトウィーラー選手が後逸しツーベースに。続くサンタナ選手はショートへゴロを放つがなんとショート坂本選手が悪送球。ファースト中島選手もランナーとの交錯が怖いが伸びたら取れた打球ではないかとも思われた。瞬時の判断なので怠慢ではないだろうが坂本選手も中島選手もどうしても軽いプレーに見えてしまった。
続く中村選手は見事にバントを決め1アウト2,3塁。しかし続くオスナ選手はインハイのストレートに完全に圧倒され三振。オスナ選手の調子もあるだろうが中4日で100球超えたところであのストレートには流石としか言いようがない。
さて、ここで今日のポイント。
2アウト2,3塁で迎えるのは8番の西浦選手。次は9番の高橋投手。仮に西浦選手を敬遠した場合は代打川端選手が出てくるのは間違いない。ピッチャー心理を考えて2アウト2,3塁で西浦選手と2アウト満塁で川端選手では明らかに前者のほうが与しやすい。しかし原監督は西浦選手に申告敬遠。ちなみに敬遠を申告する前に原監督が自らマウンドに行き、そのあと野手がポジションに戻るときに菅野投手と坂本選手が「マジかー」みたいな苦笑いをしてたが、その真意はなんだろうか。
菅野投手は川端選手を2球で追い込むも、ここからが川端選手の真骨頂。ボール球にはピクリともしない。ストライクはファールとあれよあれよとカウント3-2。そして投じた7球目は大きく外に外れ押し出し。いつもの菅野投手は打者を見下して投げているかのような余裕の投球が印象的だがこの日は川端選手に押されているように見えた。
そして続く塩見選手がダメ押しの走者一掃タイムリー。5-0となり勝負あり。スワローズが連勝し日本シリーズに王手をかけた。
やっぱり気になったのはあの場面の西浦選手敬遠策。
考えられるのは
- 高橋投手を攻略するのは難しいと感じ確実に降板させたかった
- 川端選手のカードを早めに切らせることでスワローズの終盤への策の幅を縮めたかった
ではあるが、前者に関して言うと高橋投手もすでに100球を超えており仮に続投したとしてもあと1イニングなので焦る必要が果たしてあったかということ。
後者に関しては理屈としてはわからなくはないが…。菅野投手の立場に立って考えるとオスナ選手を三振にきったところで8番の西浦選手を打ち取るイメージはあったと思う。そこがまさか2アウト満塁で川端選手勝負となれば心の準備がいくら菅野投手とはいえ難しいだろう。ちょっとピッチャー心理を無視しすぎた作戦かなと感じた。
根拠はなくはないだろうが、理解は難しい選択であった。
CSも長文にお付き合いいただきありがとうございます🙇♀️⤵️