【野球】スワローズ戦考察vol.26(10/23-24 対読売ジャイアンツ)
おはようございます!自由が丘と川崎市多摩区で活動するパーソナルトレーナーの向井ひろみです!
さあ、スワローズは6年ぶりの優勝に向けて正念場を向かえました。
マジックは3になったものの、残りは5試合。タイガースは残り3試合。
タイガースが全部勝つと考えると、スワローズは3勝2敗と勝ち越しが必要です。
マジックが点灯するまでの戦いぶりを見ると1つ勝ち越すくらいどうってことなく見えるかもしれませんが、いよいよ優勝へのカウントダウンとなると意識するなというほうが難しいです。
そしてスワローズは決して強いチームではありません。2年連続最下位からやるべきことをやり、チーム一丸となり良い雰囲気で勝ってきたチームです。
故に、優勝を意識して同じ雰囲気のまま戦うことができないとなると、そううまくはいかないものです。
高津監督が前回カープに敗戦したときに「一生懸命やってくれればそれでいい」とコメントしてました。
私もそう思います。
仮に優勝を逃しても来年また目指せばいい。
シーズンが終わったときに胸を張れるよう残りを戦ってほしいですわ、
10/23 ヤクルト 1-11 巨人
若手からベテランまでみな浮き足立つ最後の試練のような展開でスワローズが大敗した。
こういうスコアなので試合経過は置いといて笑
今日はやることなすこと全てうまく行かなかった印象だった。
大切な試合の先発に6年前と同じ石川投手を起用したことも
その石川投手を初回に諦め多くの投手を起用したことも
勝ちパターンの今野投手を5回から起用したことも
今野投手が厳しいと見るや残り投手少ないのに田口投手を投入したことも
今までうまく行ってたことがぜーんぶうまく行かなかった。
そして、大舞台を任された石川投手は全くボールが手についてなさそうだった。
青木選手が平常心では到底考えられない走塁ミスをした。
大ベテラン2人ですらいつもどおり戦えない、その重圧は想像を絶する。
そして一方的な試合ではあったがその大勢を決するまで立ちはだかったのは全て丸選手である。
石川投手の出鼻をくじくスリーラン
仕切り直しの2回のツーベース
1点返し、勝ちパターン投入してなんとか食らいつこうとする場面でのツーベース
菅野投手が降板し「ワンチャンあるぞ」と思わせた場面での止めのソロ
これが優勝経験がほとんどないベテランと1人5連覇を達成しているベテランのメンタルの違いかと。
改めて、スワローズは強いチームではなくチームワークと雰囲気、全力疾走で勝ってきたチームと思った。
3連敗くらい本当は大したことないと思うが、ここ3戦は勝ってきた時期の良い雰囲気が失われているように見える。
もちろんこの大詰めで今までどおり戦うのが難しいのはわかる。
しかし、スワローズにはその緊張を武器にする力はまだまだ備わっていなさそうだからやっぱり今までのスワローズらしい雰囲気で残り4試合戦ってほしい。
もちろんファンとしても優勝したら嬉しいし、優勝を逃したら悔しい。
でも、暗い顔しながら戦っているのを見ることは一番悲しい。
もう一度、あの見てて楽しい雰囲気で戦ってくれることを願うばかりである。
10/24 ヤクルト 6-4 巨人
絶対に負けられないプレッシャーを跳ねのけ、久しぶりにスワローズの持ち味を発揮して勝利した。
デーゲームでタイガースが勝利し、負ければ2位転落するという試合。小川投手、石川投手という2015年の優勝経験者が力を発揮できずに敗戦したあと任されたのはその年に入団してきた原投手であった。
また、ジャイアンツは坂本選手が不出場。原監督の談話では「試合に出れる状況ではなかった」とのことなのでコンディションが元々良くなかったのだろう。ただCS決定までは無理して出てもらってたということか。
原投手はさすがに緊張した様子で初回は吉川選手、丸選手と連続で四球を与えてしまう。しかし原投手は続く岡本選手、中田選手にインコースのシュートをどんどん投げ込みフライに打ち取り無失点。
その後も決して安泰の投球とは言い難かったが、これも原投手の持ち味であるランナーを出しても粘りの投球でジャイアンツに点を与えなかった。
対するジャイアンツ戸郷投手は2桁勝利がかかる一戦。この日は序盤から飛ばしている様子でストレートの勢い、変化球のキレ共に良く3回までスワローズはパーフェクトに抑えられた。
しかし、スワローズは4回裏、実に33打席ぶりのヒットとなるサード強襲安打を塩見選手が放ち0アウト1塁。すると今日初めてランナーを背負った戸郷投手が別人のようにボールがコントロールできなくなり青木選手に四球、山田選手に死球を与え0アウト満塁。
そして続く村上選手、サンタナ選手もシングルヒットで繋ぎ3点先制。次のバッターを信じ繋ぐ姿勢でもぎ取った3点であった。
その後中村選手送ってオスナ選手凡退、西浦選手申告敬遠で2アウト満塁。迎えるバッターはピッチャーの原選手。その後の談話でスライダー一本に絞っていた原選手は2ストライクから見事三塁線を破る走者一掃の3点タイムリーツーベースとなり6-0。ピッチャーの打席ゆえにそこまで引っ張ることは想定しづらく岡本選手が塁線を空けていたこととレフトの立岡選手もレフト線を空けていたこと、そして立岡選手の打球へのチャージが甘くそれを見た西浦選手が1塁から激走し3点をもぎ取ることができた。
この後4点取られていることから、このプラス1点はスワローズに大きく作用したと言えよう。
その後は6回にリリーフした石山投手が元スワローズの廣岡選手に3ランを放たれ2点差に詰め寄られるもスアレス投手、清水投手、マクガフ投手が抑えきり6-4で勝利した。
最近は今野投手、田口投手が不安定ではあるが石山投手、スアレス投手は比較的安定しているように見える。誰かが調子悪くても誰かがカバーする。思えば石山投手が不調でもマクガフ投手がカバー、清水投手が不調でも近藤投手がカバーしていたように今年のスワローズのリリーフが好調と言われるのは好調の選手をしっかり見極めて起用しているところだろうと感じた。
さて、これでスワローズはマジック2。残り3戦で1勝1敗1分が必要となる。タイガースの最終戦はドラゴンズ戦でタイガースの方がどう見ても有利だが、もし柳投手が登板することがあれば青柳投手との最多勝争いでドラゴンズが本気を出してくる可能性もある。故にタイガース勝利も絶対ではないだろう。
繰り返しにはなるが、優勝しても逃しても、ここまで縺れた優勝争いができていることを楽しんで精一杯プレーしてほしいと思う。